製造・営業・雑感・日記

『エコブースバイオ液」の試行錯誤                              *平成19年1月                                         K社A工場構内でK社環境課の方と立ち話をする。今の環境課の悩みは塗料スラッジの膨大な量であるとの事。目的は産廃である塗料スラッジの減容化である事を確認する。

3月から具体的な行動を起こす事で合意する。

*平成19年3月中旬

ブース水が約3tのスクリーン型の塗装ブースを指定され、環境課の方と工場エアーを使用する簡単な爆気装置を取り付け、バイオ液を投入する。月末まで2週間であるが取り敢えず月末の定期清掃の結果を待つ事とする。

*3月末
環境課の方とブース水中のスラッジを確認する、砂状で極めてバイオ処理が有効である事を実感する。

取り敢えず定期清掃の結果を待つとする。

*4月上旬
定期清掃の結果も良好だった由、清掃から1週間経過したが今のところスラッジの堆積はほとんど無いとの事。
*4月下旬
環境課内で塗装ブースの循環水のロングライフ化を目指す担当者が決まり、1年間の有償でのトライに於いてバイオ液及びバイオ処理の構成を決定する事を目的とする。
こうして『エコブースバイオ液』とそのバイオ処理の試行錯誤が始まり、1年後20tブースでの採用が決定されました。
本当に有り難い事です。K社環境課様には感謝しか有りません。

*某年某月某日                                        K社の成功に気を良くして県内の塗装専門会社へ営業するも、役員氏から返ってきた言葉にびっくり! 
数年前に機外機を設置してバイオ処理を始めたが半年で止めた。全く使い物になるものじゃなかった! まんまと業者にだまされて300万以上をドブに捨てたよ、と言われて取り付く島も無い状態でした。

*平成25年5月                                        いきなり東京からですと電話が入る。○○○○○社様他数社の自動車会社を対象として「エコブースバイオ液」を営業したいが了解して戴けるか?と聞かれるので、当方としては有り難い話であると返答する。後日東京で落ち合い、商品説明等話し合う由。

*同年5月下旬

ある自動車工場内でドラムテストを開始する。                          と同時にグループ内の別会社の工場で最小の塗装ブースで実際にトライを開始するのでと「エコブースバイオ液」の発注がある。

同年6月初旬

バイオ液のドラムテスト、別会社でのトライが開始さえた途端、P社の凝集剤を納入する会社からいきなり値下げを申し入れしてきたとの事。

*同年7月下旬                                         グループ内別会社でのトライを評価する為清掃を入れる、通常は朝8時から午後3時頃まで掛かる清掃が僅か20分で終了したとの事。これによってドラムテストを評価した自動車会社も本格的にトライを開始する事となる。

*その半年後                                

トライを中断し、また新たな凝集剤をテストするという。

*平成25年9月~~12月 トライまとめという工場内文書を見せて戴く! 

溶剤塗料では○○○ー○と言う凝集剤との比較、水性塗料では名称不明の凝集剤との比較でした。  

間違いなくスラッジは半減し、悪臭は除去されている。

コスト:溶剤塗料では当時のバイオ液価格では凝集剤のほぼ倍額(打ち合わせ当時ではバイオ液採用で凝集剤使用時との比較で40万円/月安価であると評価されている。)、水性塗料の場合は名称不明の凝集剤とバイオ液ではほぼ同額でした。

*水性塗料の場合、ユーザーさんのクレームはCODが上がりすぎた場合は工場内の終末排水処理場へのブース水の排出が拒否される場合があるとの事、これは工場内規制値であるらしい。これらを理由にバイオ液の使用を止められました。しかし、排出の当夜、直接施設管理の方から電話を戴きいったいバイオ液には何が入っているのか?と処理施設でのあまりの負荷軽減(短時間処理)に驚かれておりました。

不思議でおもしろい話です。

◎平成26年5月連休明けからブース水が180tの溶剤塗料使用ブースでのバイオ液のトライ再試行!

◎なんと、再トライが始まって一週間も経った頃、土日の連休中に工場の緊急時の消火装置が 誤作動して工場内・当然 塗装ブースのピット内も泡だらけとなる。改めてブース水をいれかえてトライ開始!

◎上記の消火装置の誤作動から約3ヶ月経った頃、グループ内別会社の工場でも土日の連休中に消火装置が誤作動 する同様の事故が起きました。

◎それで思い出した事があります、K社の20tのブースで本格採用された時はブース水が溜まり水の為 簡単なマイクロバブル装置で強制的に循環水にしていましたが、半年ほど経過した頃には破壊されまし た。

◎大手自動車会社工場でのトライが何度か有りましたが、都度、従来の凝集剤での処理の戻され、1年半 くらい経過した頃には「バイオ処理も凝集剤処理も何ら変わらない」と言われそこでこの工場でのバイ オ処理は終了となりました。

「トライまとめ」という報告書では排出する塗料スラッジの半減、悪臭の消滅という画期的な評価が有りながら・・・・

◎凝集剤の適正な価格とは?

水処理の会社に勤務する方の話では上水道の処理用凝集剤に関して入札条件は「50円以上/Kgで有る事」という文句が有るようです。

粉体、液体、分野の相違があるとしてもその安さにびっくりです。おそらく塗装ブース用凝集剤はユーザーさんによって様々な価格構成でしょうが、1Kg当たり2,000~5,000円というのはあまりにも美味しい商品で手放したくないものだろうとは思います。

◎又してもやられました!T社のある工場で以前は凝集剤の選択で大失敗をやらかした事があるので、ド ラムテストからやらしてくれとの事。当然当方としては快く了解しドラムテスト用のバイオ液を届けま した。ところが、バイオ液投入した4日後から強烈な悪臭が出始めた為捨てましたとの事。何を入れた のかその秘密を知りたい思いです。事程左様に凝集剤をバイオ液に置換していく事は妨害が多く多難な 状況ですね。

◎悪臭の原因が分かりました。 なんと酪酸でした!

昨年からトライを何度か繰り返されてきました。その結果を評価され本年度から正式採用されましたが、その頃から独特の嫌~な腐敗臭が漂う様になったと云われるようになりました。

トライ時にはブース水の悪臭が消えているにもかかわらず正式に採用されると悪臭が漂う事になるので、ユーザーさんがブース水の成分分析を専門の機関に委託したところ酪酸がはっきっりと検出されました。

なるほど敵さんは結構知恵を使っているようです。

しかし、此は立派な刑事事件でしょう。警察事案でしょうね。

「エコブースバイオ液」を使用すれば凝集剤が要りません。つまり、凝集剤の販売者に取っては正に敵ですね!

問題はユーザーさんがきっちりとした正義を判断して戴けるかですね。(此が一番難しいかな)

●園芸用植物活性酵素液「BPH」が好調です。

◎苗の頃から葉面散布を継続しておけば花がこれでもかと云う程咲きます。

◎作物が本当に旨くなります。甘さではなく旨さを実感できます。すっきりした旨さです。

◎寒さ、暑さ、日照不足等の悪条件にも耐えられるようになります。