閉鎖性水域環境改善資材
湖沼などの閉鎖性水域は、水の滞留時間が長いことから汚濁物質を取り除くことが困難です。閉鎖性水域における水質汚濁の代表的な原因は富栄養化です。
富栄養化とは窒素やリンなどの栄養塩類が必要以上に蓄積され高濃度になった状態のことです。
富栄養化の進行は、アオコの大量発生や魚介類の大量死、そして周辺への異臭や、水域の良好な景観を阻害する原因となります。
こうした富栄養化状態を改善する事が「ポンドメイト」の目的です。
「ポンドメイト」は天然由来の物質のみから構成されています。
（但し、使用するPVA袋は除きます。）
浄化の対象となる閉鎖性水域の水容量１～５ｔ（或いは１平米）に対して１袋の「ポンドメイト」を投入する事を基本とします。
（投入必要量は対象となる汚水の程度に影響されます）
使用方法と特長
「ポンドメイト」は鉱物や微生物、発酵植物などから構成されている混合物です。
これら粉体混合物を上画のようにPVAの袋に閉じこめて、上図のような対象の閉鎖性水域へ投げ込みます。PVAの袋は水中に投じられて直ちに溶け始めます。
水中で「ポンドメイト」の粉体混合物中の微生物群は代謝活動を始めます。
この代謝活動で水中の富栄養化の元となる栄養塩基類を生分解していく事になります。
この栄養塩基類を生分解していく能力が閉鎖性水域の浄化能力という事になります。
「ポンドメイト」の構成物の中には水中の溶存酸素を高める物質も含まれていますが、より生分解能力を高める為には水中ポンプ等で水を動かす事、或いはマイクロバブル装置を設置する事などで溶存酸素量を高める事をお奨めします。